【北海道#18-1】旅は再開できた。でも最初の関門は“駐車場の氷”だった

氷で動けなくなった軽バンの後部に牽引ロープが掛けられ、雪解けの路面で救出作業が分かる様子

2026年冬の北海道車中泊の旅(Part18)初日:2026/02/21

北海道再出発(2回目)

最初は、2月19日に関空から北海道へ飛ぶはずだった。

でも、札幌方面の悪天候で、機体は青森上空を旋回したあと、結局そのまま関空へ引き返すことになった。人生で初めての「引き返し便」だった。

青森上空で20分ほど粘ってからの判断。安全第一、ありがとう、やな。経営的には、往復の燃料代や人件費を考えたら、どこかに着地したかったに違いない。それでも戻る判断をした、という事実のほうが重たい。

長野あたりの上空で、ええ写真も撮れた。
そう思えば、これは「関空~青森上空周遊、約4時間の空の旅」だった、ということにしておく。

雲間から見下ろした雪に覆われた山脈と谷筋の航空写真

2026年2月21日(土)。

今度こそ、北海道。再出発(2回目)。

この日は5時起床。

出発前にクレセント出版のKindle『ノマドワークは泥だらけ』の最終校正を済ませ、表紙を作って、11時にKDPへ登録。出発前に「締めるべきものを締めた」感覚があって、気持ちよく旅に切り替えられた。

クレセント出版
クレセント出版 | 10分で読める80円本シリーズ クレセント出版は、政策・自治・暮らし・仕事をテーマにしたフィクションとエッセイを刊行する出版レーベルです。「10分で読める80円本」シリーズなどを展開しています。

服装はだいたいいつもの冬装備。

下はボクサーパンツ、タイツ、ジャージ、ストレッチパンツ。上は長T、パーカー、パタゴニアのダウン。

靴だけは、いつものニューバランスではなく、4年ぶりにティンバーランドのスェードを履いた。特別な理由はない。あるとすれば「凍った道には、このソールがええんちゃう?」という、薄い根拠だけ。

11時半、車で関空へ。晴れている。ドライブも楽しい。

空港で昼ごはん。モンテンのハムカツサンドとホットコーヒー。たまごサンドにしたかったが、今日は“幻のヘルメスソース”が勝った。

機内で気づく「端末チェックの強さ」

新千歳行きの機内で、Kindle本の内容を改めてチェックした。

ワード上では見逃していた粗が、端末だと妙に浮き上がってくる。天地の調整。一人称の扱い。読点の改行など。

「次回から機内でも編集できるように、OneDriveからローカルにコピーしておこう」と思う。移動時間を編集時間にできると、旅の密度が一段上がる。

隣は生まれたばかりの無垢な赤ちゃん。前は、しわだらけの手に大きな宝石の指輪。

人間の“時間の層”が、そのまま並んでいる感じがした。

到着してからの現実(氷とJAF)

15時20分、新千歳に着陸。大川原駐車場に連絡して駐車場まで送迎してもらう。

2025年11月15日から3ヶ月と1週間ぶりに空港駐車場へ戻る。予想より安い22,300円の駐車料金。1日あたり250円か。安すぎて、逆に申し訳ないな。(笑)

エンジンは一発でかかった。

ところが、タイヤが雪と氷で固まってしまい、前にも後ろにも動かせない状態に陥った。スタッフに手伝ってもらい、揺さぶったり雪をかいたりしたが、左後ろのタイヤだけが空転し、脱出は困難を極めた。

「これ、自力は無理やな。JAF呼ぼ。」

結局、自力での脱出を諦め、JAFを呼ぶことになった。到着は18時頃になる見込みで、それまで待つ。待ち時間も『ノマドワークは泥だらけ』の編集を進めた。こういうとき、作業があると気が紛れる。

18時にJAFが来る。元気なスタッフさんだった。

手際よくロープを車の下に這わせて、車を引き上げてもらう。作業時間は15分ほど。

夜の雪に覆われた駐車場で、JAFの作業員が白い軽バンの下にもぐり込み、牽引ロープを取り付けている様子
空転して動かなかった車の下に、JAFの人が潜り込んでロープを通す。ここから状況が一気に動いた。

あれだけ「空転」して一歩も動かなかった車が、いとも簡単に“浮いて”、自走できるようになった。

「さっきまでの苦労、なんやってん…」

逆にJAFの人に、長年会員になってることに対して感謝された。助けられた側なのに、なぜかこちらがいいことをしたみたいな空気になる。不思議やな。

すっかり暗くなり、今回は下道はなし。あきらかに牙をむいているであろう日勝峠を避けて、大人しく高速道路で移動する。

19時に由仁PAでコーヒーを買って一息。

「日勝峠?今日はええわ。こっちから行こ。」

そして道の駅で一息

21時30分、道の駅おとふけ到着。

とりあえず車中泊の簡易セッティングを済ませて横になる。

北海道の夜の入口は、こういう“現実的な作業”から始まる。

ほな、また明日。

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