十勝に月1くらいで通うようになって、だんだん気づくことがある。
コンビニに入るたびに、車内の何かが落ちる。
最初は、たまたまだと思っていた。
ペットボトルが転がる。
カバンがずれる。
助手席に置いた小物が、ガタンと落ちる。
「あれ?」
と思いながら、何度かコンビニに寄るうちに分かってきた。
どうも原因は、段差である。
十勝のコンビニは、道路から駐車場に入るときの段差が、
大阪の感覚より少し大きい。
車が、
ゴトン
と一回沈む。
そして、その衝撃で車内の物が動く。
コンビニに入るたびに、
ちょっとした車内地震が起きる感じだ。
最初は「なんでやろ」と思った。
でも冬の十勝を見ていると、なんとなく理由が想像できる。
雪である。
道路と駐車場の境目が、雪で分からなくならないように。
あるいは除雪の都合もあるのかもしれない。
正確な理由は知らない。
知らないが、あの段差には、きっと雪国の事情があるのだと思う。
今では、コンビニに入るときは少し身構える。
カーブを曲がるときより、コンビニの入口のほうが慎重になる。
そして、ガタンと段差を越えたあと、車内を一度見渡す。
今日は何が落ちたかな、という確認である。
大阪ではまず起きない。
でも十勝では、コンビニに入るたびに、ちょっとしたイベントがある。
それもまた、この土地の生活の一部なのかもしれない。知らんけど。

