ちゃんこ屋の地下にガールズバーがある理由|十勝の生活小ネタ

月一で通う大阪人が見た十勝の生活小ネタ集

十勝に月1くらいで通うようになってから、帯広の夜にも少しずつ慣れてきた。

有名な北の屋台村のど真ん中もいいけれど、なぜか自分は、繁華街の外れの店に惹かれる。

この日、19時45分。
ふらっと入ったのがCHANKO長だった。

店に入ってすぐ、違和感がある。

地下1階の「リート」というガールズバーの案内が、やたら目に入る。
ちゃんこ屋やのに、である。

厨房にはガタイのいい坊主のおっちゃん。
ホールにはショートカットでメガネのお姉さん。

鍋の湯気。
出汁の匂い。

店の空気は、どう見ても完全にちゃんこ屋だ。

ところが、油断すると、
大きな壁の液晶モニターから地下のガールズバーの宣伝動画が賑やかに流れてくる。

明るい音楽。
キラキラしたテロップ。
笑顔の女の子。

そのすぐ横では、ちゃんこ鍋がぐつぐつ煮えている。

ちゃんこ鍋。
元力士の店。
そこへ突然、ガールズバーの宣伝。

情報の渋滞がすごい。

でも、なぜか嫌ではない。
むしろ、このちぐはぐさに少し惹かれてしまう。


とりあえずセンベロで様子を見る。

グラスビール2杯。
ポテサラ。
出汁巻き。
マグロユッケ。

これだけで、まず満足してしまう。

居心地がよかったので、追加。

黒霧のお湯割り。
本ししゃも。
そして一杯ちゃんこ。

ここでメニューの裏を何気なく見て、思わず声が出た。

元北勝司・北勝洋の店。

「おお、元力士の店やったんか!」

なるほど。
それでちゃんこ屋。


そしてもう一つ、この店には小さな不思議がある。

本ししゃも5匹

と書いてあるのに、出てきたのは 7本 だった。

しばらくして、厨房のおっちゃんが来る。

「サービスです」

ホールの子ではなく、オーナー自ら持ってくる。

こういうところが、なんともいい。

この時点で、

ビール
焼酎
ちゃんこ
ししゃも
つまみ

全部合わせて

2,900円。

大阪人としては、ちょっと計算が追いつかない。


お勘定のとき、どうしても気になって聞いてみた。

「地下のガールズバーって…」

案の定、同じオーナーの店だった。

なるほど。
ここで話がつながる。


21時。
そのまま同じビルの地下の系列店のガールズバーへ。

CHANKO長から来たと伝えると

1000円引き。

さらに

22時前に来たので1000円引き。

合計 2000円引き。

結果、1500円スタート。

もうこのあたりから、
値段の計算が完全にバグってくる。


あまりにも申し訳ないので、お店の子にビールを2杯ごちそうする。

そしてなぜか、

帯広の開拓の祖
依田勉三の話を
熱く語ってしまった。

ガールズバーで。

自分でもよく分からない。


同じ年くらいのお客さんと知り合い、

帯広駅界隈の事情をいろいろ聞く。

そして最後は、その人は

5番館のスナックへ消えていった。

帯広の夜は、

ちゃんこ屋から始まり、
ガールズバーを経由して、
スナックへ流れていく。

どうやらこれが、十勝の夜の動線らしい。

そしてその入口が、なぜか
元力士のちゃんこ屋なのである。

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