なりさん帯広で拠点探し3日目は、緑ヶ丘公園でエゾリスと出会い、セイコーマートやダイイチ、帯広畜産大学周辺を歩きながら地元生活を体感。北海道での車中泊やノマドワーク、ワーケーションの拠点として見えてきた暮らしの輪郭を綴ります。
2024年3月春の北海道の旅 Part1
3日目:2024/03/13
北海道・帯広での拠点探し旅も3日目
この日は観光地を次々巡るというより、街の中を歩きながら、その土地の空気や生活の手ざわりを確かめる1日になった。
早朝の緑ヶ丘公園でエゾリスに出会い、セイコーマートで北海道らしい食文化に触れ、帯広畜産大学の周辺を歩いて地元の空気を感じる。派手な出来事は少なくても、こういう1日こそ、あとからじわじわ効いてくる。
車中泊やノマドワークの拠点を探していると、観光名所の数よりも、「この街で普通に1日を過ごせるか」が気になってくる。3日目は、まさにその感覚を確かめる日だった。
帯広拠点探しの旅3日目
2024年3月13日
2024年3月13日、水曜日。朝5時45分に起床。外を見ると快晴で、窓の向こうの光だけで今日は気分よく歩けそうだと分かった。しばらくベッドでのんびりしたあと、6時50分にシャワーを浴びて身支度を整える。
北海道の朝はまだしっかり寒い。ただ、こういう冷えた朝に浴びるシャワーは、目覚ましよりも仕事が早い。
7時45分にホテルを出発。まずは駅ナカのセブンイレブンでおにぎりを買い、8時5分発のバスで拠点候補のエリアへ向かった。そのあと南へ歩き、緑ヶ丘公園を目指す。
3月中旬の帯広は、まだ雪がしっかり残っている。でも、日差しの当たる場所では雪解けも始まり、冬と春が押し合いへし合いしているような景色だった。
緑ヶ丘公園でエゾリスに出会う


公園を歩いている途中、エゾリスに遭遇した。北海道でリスに会うと、つい「かわいい」と言いたくなるが、実際に見ると想像より精悍で、なかなかの身体つきだった。シマリスの愛嬌とはまた違って、こちらはちょっとスポーツ選手っぽい。リス界の実力派という感じである。
雪の残る木々の間を素早く動き回る姿を見ていると、観光で来ているはずなのに、ほんの一瞬だけ地元の朝の一部に混ざれた気がした。
帯広のような街では、こういう時間がいい。大きなイベントではなくても、その土地の朝の温度が少し分かる。
セイコーマートで知った北海道の食文化
9時半ごろに立ち寄ったのは、北海道ではおなじみのセイコーマート。ここで塩サバおにぎりを買ったのだが、まず驚いたのはそのおいしさだった。ふっくらしていて、具の塩サバの存在感もしっかりある。
さらに印象に残ったのは、店員さんに「温めますか」と聞かれたこと。こちらではおにぎりを温めるのも自然な流れらしい。関西の感覚だと少し意外だが、その一言だけで「ああ、今は北海道にいるんやな」と実感する。
温めてもらった塩サバおにぎりは、サバの脂の香りが立って、寒い空気の中で食べると余計にうまい。こういう何気ない食の違いは、ガイドブックよりも土地を教えてくれる。
帯広畜産大学のカフェでひと息


10時20分には、帯広畜産大学内にあるカフェに立ち寄った。注文したのは黒ゴマカフェラテ。黒ゴマの風味がしっかり出ていて、甘さは控えめ。派手さはないが、静かに満足度の高い一杯だった。


大学の中にこういう空間があると、その街の知的な温度みたいなものも見えてくる。観光地ではない場所に入ると、街の表情は少し変わる。帯広を外から眺めるのではなく、内側から少しだけ見せてもらったような感覚があった。
ノマドワークの目線で見ても、こういう場所の存在は大きい。仕事をするための設備そのものより、気持ちよく時間を過ごせる場所があるかどうかのほうが、意外と後から効いてくる。
ダイイチで見えた帯広の日常の強さ
カフェを出たあと、大学周辺を少し歩き、11時40分ごろにスーパーのダイイチへ到着した。ここで目に入ったのが、豚丼とそばのセット。帯広らしさと日常感が同居したようなメニューで、つい手が伸びた。


実際に食べてみると、豚丼は香ばしく、そばもしっかりしていて満足感がある。観光向けの一皿というより、地元の人の昼ごはんとして成立している感じがよかった。
印象的だったのは、寒さが残る時期にもかかわらず、ざるそばを選ぶ人が多かったことだ。たまたまかもしれないが、こちらの感覚では「今日はまだ温かいものやろ」と思う日に、さっぱり冷たいそばが選ばれている。こういう小さなズレが面白い。
旅をしていると名物料理ばかり見がちだが、本当の生活感はスーパーの惣菜売り場やフードコートに出る。北海道を知るには、立派な観光施設より、こういう場所のほうが早いのかもしれない。知らんけど、かなり当たっている気はする。
帯広の街を歩いて分かること
12時10分には帯広畜産大学のかしわプラザで少し休憩し、その後は街の地理に慣れるため、帯広駅まで歩いて戻ることにした。
この時間がよかった。車で移動しているだけでは見えないものが、歩くと次々に目に入ってくる。除雪の行き届いた道路、風よけのための設備、住宅の横に置かれた灯油タンク。北海道の暮らしは、観光パンフレットには載らないところで成り立っている。
ワーケーションや車中泊の拠点を考えるなら、こういう景色をちゃんと見ておくのは大事だと思う。景色がきれいかどうかだけでなく、生活の仕組みが自分に合うかどうか。その確認は、たぶん歩くのがいちばん早い。
ホテルで整える午後と北海道ノマドワークの準備
14時45分、ホテルに戻った。歩いて見えてきた帯広の生活感をいったん部屋で整理しながら、北海道でのノマドワーク拠点づくりを少しずつ現実のものとして考える時間にした。
鮭とチーズを合わせたつまみや牛しぐれなど、北海道らしい味をちびちびつまみながら部屋で休む。こういう時間は、外を歩いて得た情報を頭の中で整理する時間でもある。16時半にはバスタブに湯を張って、しっかり体を温めた。
その後は中古車サイトを見ながら、北海道で使えそうな車をチェックした。やはり4WDが多い。土地が違えば、車選びの基準も変わる。大阪では「燃費どうかな」と思うところが、北海道では「まず走れるか」が先に来る。
移動できて、仕事もできて、場合によっては車中泊もできる。そんな一台を探す時間は、実用的なようでいて、かなり妄想成分も強い。だが、こういう妄想はだいたい楽しい。
帯広駅北側の繁華街を歩いて見えた夜の表情
19時からはホテル内のレストランで夕食。ビールを飲みながら、餡掛けそば、焼売、唐揚げ、玉子スープ、杏仁豆腐までしっかり堪能した。
品数も多く、味も満足。少し贅沢ではあるが、拠点探しの旅は地味に神経を使うので、このくらいは許されたい。毎回これだと財布が軽くなりすぎるが、たまにはええやろ、ということで自分を納得させた。
夕食後は、帯広駅北側の繁華街を散策した。十勝乃長屋や北の屋台のあたりには、平日でも人の気配があり、想像していた以上に街が動いていた。


地方都市の夜は静かだと思い込みがちだが、実際に歩くとそうでもない。地元の人も観光客もいて、それぞれのペースで夜を過ごしている。
その活気を見ていると、帯広は「旅先」というだけでなく、ちゃんと生活と商いが回っている街だと分かる。


帯広で暮らせるかを考えた3日目
この日の帯広は、何か大きな出来事があったわけではない。けれど、緑ヶ丘公園でエゾリスを見て、セイコーマートで温かいおにぎりを食べ、大学周辺やスーパーを歩き、街の夜を眺めたことで、この土地の輪郭が少しずつ見えてきた。
拠点探しの旅では、観光地を回ることよりも、「ここで普通に暮らせそうか」を確かめる時間のほうが大事になる。その意味で3日目は、とても帯広らしい1日だった。
北海道でノマドワークやワーケーションの拠点を考えるなら、こういう何でもない1日の感触が案外いちばん頼りになる。旅先として好きかどうかより、生活の延長として心地いいかどうか。そこが見えてくると、街との距離は少し変わる。
明日は、いよいよ最終日。
今回訪問したところ
緑ヶ丘公園
Farm Designs 帯広畜産大学店
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