帯広でよく見る「炎」は同じ会社なのか調べてみた|居酒屋とスーパーの意外なつながり

スーパー内の炎

月に1度くらいのペースで帯広へ通っていると、同じ看板を何度も見るようになる。
そのひとつが、「炎」だった。

最初は帯広駅前の居酒屋として目に入る。白地に大きく書かれた「炎」の文字。なかなか勢いがある。いかにも火力で勝負してきそうな名前で、こちらの食欲にも遠慮なく着火してくる。

炎居酒屋の看板

ところが、帯広で何度か過ごしているうちに、スーパーの中にも「炎」があることに気づいた。しかも、弁当や焼き鳥のテイクアウトとして普通に営業している。

ここで少し引っかかった。
居酒屋の炎と、スーパーの中の炎。あれは同じ会社なのか。それとも、たまたま同じ名前なのか。

関西人の感覚でいうと、たとえば王将なら見た瞬間に関係性が分かる。あの看板、あの色、あの空気感で「ああ、あの王将ね」となる。でも帯広の「炎」は、まだその地図が頭の中にできていない。何度も見ているのに、つながっているのかどうかが分からない。

こういう小さな疑問は、旅先では意外と大事だと思う。絶景を見逃すより、こういう「毎回気になるやつ」を放置しているほうが、あとで気持ち悪かったりする。

帯広の「炎」は居酒屋とスーパーでつながっていた

というわけで、調べてみた。

すると、居酒屋の「炎」と、スーパー内で展開しているテイクアウトの「炎」は、やはりつながっていた。北海道で展開している同じ系統のブランドで、居酒屋だけではなく、持ち帰り惣菜や弁当の形でも街の中に入り込んでいるらしい。

なるほど、そういうことかと思った。

帯広の中で何度も「炎」を見かけていたのは、単に店舗数が多いからではなかった。店の形を変えながら、居酒屋としても、日常の食事としても、生活の中に入り込んでいたのである。

旅行でたまに来るだけなら、駅前の居酒屋として記憶して終わっていたかもしれない。でも、月に1度のペースで通っていると、スーパーの中でまた出会う。そうすると、チェーン店というより、その土地の生活の部品みたいに見えてくる。

帯広のローカルチェーンは通う旅の中で見えてくる

炎のつくね

この日も、最後はダイイチの中にある炎で、焼き鳥弁当を買った。509円。
つくね入りだ。つくねは、やはり外せない。炎まで来てつくねを外すのは、たぶん看板メニューの顔を見ずに帰るようなものだろう、と勝手に思っている。

弁当はホッとペースで食べた。お茶と電子レンジがあって、地元の人たちが思い思いに座っている。6人くらいのグループもいれば、1人で静かに過ごしている若者もいる。こちらもその中に混ざって、焼き鳥弁当を食べる。

ダイイチのほっとスペース

居酒屋の炎を見て、スーパーの炎を見て、最後はその弁当を食べる。こうして1日がつながってくると、「ああ、これはただの店じゃなくて、この町の生活に根を張っている存在なんだな」と少し分かった気がした。

旅先では、どうしても有名な場所や絶景に目が向きやすい。でも、同じ土地に何度も通っていると、気になるのはこういう看板だったりする。

あの店は何者なのか。なぜあちこちで見かけるのか。どんな形で地元の人の暮らしに入り込んでいるのか。

帯広で見た「炎」は、まさにそういう存在だった。

観光地の名前より先に、チェーン店の輪郭を覚え始めたら、その町は少しずつ「旅先」から「通う場所」に変わってきているのかもしれない。

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