部屋干し前の10分乾燥がちょうどいい|十勝の生活小ネタ

月一で通う大阪人が見た十勝の生活小ネタ集

北海道に滞在していると、洗濯の問題は意外と大きい。

夏ならまだしも、寒い時期はとくにそうだ。外に干すという選択肢は現実的ではないし、部屋干しだけに頼ると乾ききらないこともある。見た目は乾いているようでも、触るとどこか冷たくて、着るとまだ少し湿気を感じる。あの中途半端さは地味に困る。

かといって、コインランドリーで完全乾燥まで持っていくと、それなりに時間もお金もかかる。旅先ではその少しが積み重なってくる。

そこで自分がよくやっているのが、洗濯物を10分だけ乾燥機にかけて、あとは部屋干しに戻すやり方である。

この日も、部屋に戻ってまず洗濯機を回した。洗濯のあいだに昼食を済ませ、回し終わった洗濯物を持ってルミナスフルールへ行く。そこで乾燥機に入れるのは10分だけ。料金にすると100円分である。

たった10分なのだが、これだけで乾き方がかなり変わる。

もちろん、その10分で完全に乾くわけではない。むしろ狙いはそこではない。いちばん水分を含んでいる表面の重たさを先に飛ばしておいて、そのあとを部屋干しに任せる。そうすると、部屋に戻してからの乾きが明らかに早い。生乾きのまま長く置かれる時間が減るので、気分的にもかなり違う。

北海道の滞在では、この「少しだけ乾燥機にかける」というやり方がちょうどいい。

完全乾燥まで回すと、時間も取られるし、出先でずっと待つ必要が出てくる。でも10分だけなら、ちょっとした寄り道の感覚で済む。コストも軽い。100円でその後の乾き方が変わるなら、かなり効率がいいと思っている。

特に助かるのは、厚手のものや乾きにくい部分がある衣類である。表面の湿り気が取れるだけで、部屋干しした時の空気の抜け方が違う。タオルもそうだし、少し厚みのある服もそうだ。最初の重さが抜けているだけで、あとが楽になる。

冬場はとくに効果が大きい。

と書きつつ、この日はもう春だったのだが、それでも北海道の春はまだ普通に寒い。内地の感覚で「春やし何とかなるやろ」と思っていると、洗濯物は案外乾かない。だからこそ、冬の名残がある時期にもこのやり方は十分使える。

旅先の洗濯は、観光情報のようには語られない。でも、実際に滞在してみると、こういう生活の細部のほうがあとから効いてくる。どこで食べるか、どこへ行くかも大事だが、服がちゃんと乾くかどうかは、その日の快適さをかなり左右する。

部屋干しだけでは少し不安。でも完全乾燥までかけるほどでもない。

そんな時に、10分乾燥という中途半端なようでいて、実はかなり実用的な落としどころがある。

北海道滞在中の洗濯は、気合いで乾かすものではなく、少しだけ先回りしておくものなのかもしれない。10分だけ乾燥機に入れておく。そのひと手間が、夜の部屋干しをだいぶ楽にしてくれる。

地味だが、こういう小技が積み重なると、旅は少し生活に近づく。北海道に何度も来るようになって思うのは、快適さというのは大きな工夫より、小さな実践の積み重ねでできているということだ。

洗濯は10分乾燥で変わる。
少なくとも自分の北海道滞在では、かなり使える方法である。

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