【北海道#17-5】帯広でゆるむ日に焼肉——「こういう過ごし方も悪くない」

帯広の焼肉店で、サッポロ黒ラベルと小さなグラス、レモンを添えたタンの皿がテーブルに並ぶ静かな夜の食卓
なりさん

帯広で迎えた北海道5日目。昼寝と温泉、そして焼肉だけの「ゆるむ日」を静かに綴る。動かない時間の贅沢さと、旅のリズムを取り戻す一日。

2025年冬の北海道車中泊の旅(Part17)5日目:2025/11/14

6時半、平山旅館で起床。やや二日酔い。風呂に入ろうとしたが、湯が抜かれていた。

「……またか」

2回連続で同じパターン。朝風呂で二日酔いを流そうと思っていたのに、計画が狂う。気を取り直して朝食を食べる。やっぱりご飯はおかわりしてしまう。旅館の朝食には、どうにも抗えない魔力がある。

9時チェックアウト。10時に帯広の拠点に戻る。

腹パンパン。ここ数日、鹿追と帯広を行ったり来たりして、毎晩どこかで飲んで、朝から温泉で仕事して……そんな日々を送っていた。

今日は、少しゆるんでいい日かもしれない。

拠点で昼寝。

「こういう過ごし方も悪くないな」

布団の上でゴロゴロしながら、そう思う。旅の途中で、何もしない時間を持つことの贅沢さ。移動も、温泉も、飲み屋も、今日はいい。静かに昼寝をすること2時間。

15時半に出る。向かうはやよい乃湯。フィンランド式サウナで整える。しかし、外は寒い。

17時20分にやよい乃湯を出て、拠点まで戻る。

散髪屋のブルーに車を停める。今回から使わせてもらっている駐車場。店主の好意に、今日も甘えさせてもらう。

その足で、じゅうじゅうで焼肉。

夜の帯広で、焼肉店「じゅうじゅう(YAKINIKU JUJYU)」の看板が暗闇に光っている様子
あの看板の灯りが見えると、自然と足が向く夜がある。

瓶ビール2本と、タン、サガリ、ハラミ、豚ホルモン、レバー、ザブトン、石焼きチーズビビンバを堪能。

「タンは相変わらずええな」

一口噛むたびに、肉の旨味が口の中に広がる。サガリとザブトンは、やっぱり別格だった。

帯広の焼肉店で、タレに漬けた赤身肉が青い皿と黒い皿に盛られてテーブルに並んでいる様子
焼く前から、もううまい。

「いやあ、これ、ほんまにうまいわ……」

息子と向かい合って、黙々と肉を焼き、食べる。会話は少ないが、それでいい。

20時に店を出る。13000円。歩いて帰る。息子は散歩に行った。

拠点で静かに寝入る。

今日一日、派手なことは何もなかった。

昼寝をして、温泉に入って、焼肉を食べて、歩いて帰った。

でも、こういう日があるから、旅は続けられる。

動き続けることだけが旅じゃない。立ち止まって、ゆるんで、息を整える時間も、ちゃんと旅の一部だ。

外は静かで、胸の内側も静かだ。

じゅうじゅうのタンと、サガリと、ザブトンの味が、まだ舌の上に残っている。

こうして、帯広でゆるんだ北海道5日目、2025年11月14日の夜は、更けていくのである。明日は最終日。

ほな、また明日。

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