【北海道#19-7】温泉と洗濯とラーメンと、安さか自由かで揺れた日

十勝ガーデンズホテルの部屋で仕事

2026年春の北海道車中泊の旅(Part19)7日目:2026/04/12

十勝に月1くらいで通うようになって、もう2年以上になる。

それでも、日曜日の帯広にはまだ小さな発見がある。温泉の客層、商業施設の駐車場の混み方、息子と食べる昼ごはん、そしてホテルを選ぶときの心の揺れ方。この日は、派手な観光は何もしていないのに、帯広の生活の輪郭がじわっと見えた一日だった。

朝4時半、部屋で起床。まずは記事リライトから

朝4時半、拠点の部屋で起床。空は曇り。いつものように、まずはWGの記事のリライト作業から始めた。旅先に来てまで朝から原稿を触っているのだから、これはもう旅なのか仕事なのか分からない。ただ、こういう時間がいちばん自分の軸を整えてくれる気もする。

鳳乃舞温泉で見た、日曜朝の帯広の顔ぶれ

7時半、理髪館ブルーに停めていた車を移動した。

そのまま鳳乃舞温泉へ向かい、8時5分に到着。日曜日だけあって、客層はかなり多彩だった。特に小さな子どもを連れた親子が目立つ。観光地の温泉というより、町の人の生活の延長にある温泉なので、こういう朝の顔ぶれにも土地の感じが出る。

その中で少し気になったのが、左肩にずっとタオルをかけたまま湯船に入っていた男性と、その子どもだった。普通なら「それは湯船に入れたらあかんやつかな」と思うところだが、首に巻いているわけでもなく、頭に乗せているわけでもなく、不自然に左肩にずれ落ちるのを気にしながらかけている感じだった。

何か事情があるのかもしれない。声をかけようか一瞬迷ったが、やめた。たぶん正解やったと思う。年を取ると、正しさより先に事情を想像するようになる。知らんけど。

9時40分に温泉を出て、10時10分にセコマでホットカフェラテを買った。今回の旅で見つけて以来、これがちょっとしたマイブームになっている。コーヒーに10円足すだけで北海道牛乳入りになる。

しかもちゃんとうまい。10円の仕事としては、かなり優秀である。こういう小さな感動が、何度も通う土地ではじわじわ効いてくる。

洗濯と10分乾燥。旅先のリアルは案外こういうところにある

10時半に部屋へ戻り、WGの過去記事をリライトしながら洗濯物を回した。旅に出ると、移動や食事や風景に目が向きがちだが、実際には洗濯こそが暮らしのリアルを決めている気がする。

10時50分にはルミナス・フルールで、いつもの「10分乾燥」の小技を使った。これが地味に効く。10分だけでも乾燥機にかけておくと、その後の部屋干しの仕上がりが全然違う。

速乾系のものはほぼ勝ち確だし、残りも乾く時間がかなり短くなる。旅の知恵というより、もはや生活の裏ワザである。

この日あらためて感じたのは、日曜日の帯広の人の流れだった。南側のダイイチ、ツルハ、セリアなどの駐車場はどこもほぼ満車。帯広は日曜日になると人口増えてるんかと思うぐらい、人が多い。

もちろん人口が急に増えるはずはないのだが、それくらい商業施設に人が集まっていた。観光地ではなく、こういう場所に人が集まるところに、この町の生活の重心があるのだと思う。

あら鮨に入れず、隣の二郎系ラーメンへ

11時半からは息子とあら鮨へ。初めてのカウンター寿司のランチの予定だった。チェーン店や回転寿司の安全安心感ももちろん好きだが、こういう店に座ると少し背筋が伸びる。昨日のじゅうじゅうと同じく、予約なしで行ったら満席でもおかしくないなと思ったら、案の定、土日の昼は予約制とのことだった。

すぐに切り替えて、隣のマキシム・ザ・ニンニクへ。名前からして、もう逃げも隠れもない。二郎系ラーメンである。

マキシムザニンニクのラーメン

あら鮨の代替が寿司ではなく二郎系という流れは、我ながら食の情緒が迷子になっている気もするが、息子も頓着がない。それが少し楽しい。

帰り道には、息子のバイト先でのトラブルの話も聞いた。若い時には、仕事そのものより、人間関係の理不尽のほうがしんどいことがある。聞いているこちらとしても、なかなか気持ちのいい話ではない。ただ、そういう話をぽつぽつ聞ける時間も、こうして会って食事をした日の大事な一部なのだと思う。

安さか自由か。3泊のホテル選びでまた迷う

12時25分に部屋へ戻り、ホテルとミルキーライナーの予約を入れた。ここで少し悩んだ。12日から15日までの3泊を、十勝ガーデンホテルにするか、ホテルニュー帯広にするか。値段だけ見ると、ニュー帯広は12500円、十勝ガーデンズホテルは18500円。差は大きい。安さを取るか、自由を取るか。このところ何度も考えているテーマだが、この日もまた、その問いが目の前に現れた。

結局は、温泉付きの十勝ガーデンホテルを選んだ。節約も大事だが、滞在中の過ごしやすさや、自分の気持ちの余白まで含めて考えると、こちらのほうが合っていた。いつでも温泉が入れるのはありがたい。安いほうが正しいとは限らない。自由には自由の値段がある。どっちを選んでもいい。今回はこっちを選んだ。

十勝ガーデンズホテルへ移動。税金で一瞬だけ現実に戻る

13時45分に月極駐車場に到着。小雨がぱらついていた。14時に駐車場を出発し、14時20分には十勝ガーデンズホテルに到着。入湯税と宿泊税で1350円追加。予約の時点では「よし、決めた」と思っていても、現地で税金を足されると一瞬だけ「おっと」とはなる。でも、その一瞬を越えると、もうあまり気にならなくなるから不思議である。

16時に大浴場へ。3kg近く体重増量。ラーメンと、おはぎと、いももちに思い当たる節しかない。体重計に責任転嫁する余地はなかった。

ホテルの部屋で仕事をする

16時25分に部屋へ戻り、そこからはまた作業モード。クライアントの情報の分析を生成し、動画をアップ。さらにNotebookLMを使った大学生向けの勉強法の動画を見た流れで、それを大学生向けの内容に編集し、動画とブログもアップした。

旅先で温泉に入り、洗濯をし、ホテルに入り直し、そのうえで動画と記事まで仕上げているのだから、なかなか情報量の多い日である。

観光よりも、暮らしの輪郭が見えた一日だった

22時ごろ、コンビニへビールと食べ物を買いに行こうかと思った。ただ、逆流性食道炎のことを考えて思いとどまった。こういうとき、若い頃なら「まあええか」で行っていた気もするが、最近は体との交渉も旅の一部になってきた。自由には責任がついてくる。夜食にも同じことが言えるらしい。

派手な絶景があったわけでも、大きなイベントがあったわけでもない。でも、日曜朝の温泉、セコマのカフェラテ、10分乾燥の小技、混んだ商業施設、息子との昼ごはん、そしてホテル選びの小さな葛藤。そういう一つ一つが、帯広という土地をただの旅先ではなく、少しずつ生活のある場所に変えていく。

旅先の日記というより、もう半分は暮らしの記録である。たぶん今の自分にとって、北海道はそういう場所になってきているのだと思う。

ほま、また明日。

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