【北海道#19-5】帯広の雨の日は、競馬場とスーパーと道の駅でできている

帯広競馬場の前にある馬の銅像

2026年春の北海道車中泊の旅(Part19)5日目:2026/04/10

道の駅おとふけで6時起床。外は曇り。顔を洗って、すぐ移動した。

6時10分、鳳乃舞温泉へ。朝風呂500円。サウナは1回だけ入った。ここ数日、帯広まわりの寒暖差がなかなか激しい。番台のおじちゃんとも、最近その話になる。昨日は最低0度、最高20度。今日は最低7度、最高14度くらいちゃうか、という見立てだった。

昨日は車中泊でもほとんど寒くなかった。かなり楽だった。北海道の春は油断したら負けると思っていたが、たまに「今日はええで」と言ってくる日がある。ただ、信用しすぎると痛い目にあうときもある。

鳳乃舞温泉と洗濯で朝の生活を整える

温泉に入ったあと、洗濯も回す。200円。乾燥20分で100円。旅というより、生活のメンテナンス費である。

風呂上がりにWGの記事を少し編集して、画像を整理していたら、ちょうど洗濯が終わった。時間の使い方が妙にきれいにはまる。いつもこうならいいのだが、たいていはどこかで変なロスが出る。

8時半に温泉を出る。ここでふと思い出したのが、2年前の5月に初めて音更で車中泊した夜のことだった。あの時は寒くて目が覚めて、Tシャツを4枚重ねた。今から思えば、服で解決しようとするにもほどがある。でも、あの頃はあれが全力だった。人は経験を積むが、最初の必死さはそれはそれで嫌いではない。

道の駅おとふけと帯広の街に馴染んでいく感覚

フロンティアロードはもう何10回も通っている。道の駅おとふけも、そのたびにほぼ必ず使う。あそこは休憩所というより、だんだん「お、また来たか」という顔をされそうな場所になってきた。

帯広の街を走っていると、ランドクルーザーやジムニーが妙に似合う。街の広さ、道の感じ、空の大きさ、ちょっとした泥や雪の気配まで含めて、ああいう車が自然に見える。大阪で同じ車を見てももちろんかっこいいのだが、帯広だと「お勤めご苦労さまです」という感じが少し出る。

途中で、ピアザ福原西18条店の便利さもあらためて思った。24時間営業で、ユニクロ、セイコーマート、ツルハも近い。こういう場所は強い。観光ガイドにはあまり大きく載らないかもしれないが、実際に何日も滞在する人間にとっては、こういう店の存在の方がありがたいこともある。キラキラした観光名所より、24時間営業の安心感の方に拍手したくなる日もある。

理髪店ブルーをのぞきつつ部屋で細かい用事をこなす

9時に毎度通う理髪店ブルーの前を通ったが、すでに車が2台止まっていた。人気店である。今日は少し時間をずらすことにした。散髪に対してここまで慎重な駆け引きをしているのも、よく考えたら変である。

いったん部屋へ戻り、昨夜残したザンギサンドを冷凍する。洗濯を回し、台所も洗った。ぬめりがまあまああった。生活感が強すぎるが、実際そうなのだから仕方がない。むしろこのぬめりまで含めて、滞在である。

9時42分、ルミナスフルールで追加の乾燥を10分。100円。10時に乾いた服を持ってまた部屋へ戻る。ちょこちょこ移動しているが、こういう日は1つの大きな目的に向かっているというより、細かい整えを何本も並行している感じだ。

LINEを見ると、クライアントさんからnoteデビューの連絡が入っていた。プロフィールには、何者なのかが少し伝わる方がいいことと、写真も少し方向性を寄せた方が雰囲気が出ることなどを軽く返した。発信は中身が大事なのはもちろんだが、入口もやっぱり大事である。店で言えば、暖簾みたいなものだと思う

帯広競馬場の馬の資料館へ立ち寄る

10時半、会社のセキュリティ情報記事をアップ。そのまま部屋を出て、11時に帯広競馬場へ到着した。馬の資料館に入り、40分ほど見て回る。競馬場に来て最初に資料館へ入るあたり、自分でもだいぶ渋い動きをしていると思う。馬券ではなく展示である。だが、こういう寄り道の方があとで記憶に残ったりする。

12時に駐車場へ戻り、車内で30分ほど昼寝した。30分の昼寝は短いようでいて、頭の中の散らかりが少し整う。パソコンでいうところの再起動に近い。人間にも必要だと思う。

WGの天星人語の記事をアップし、13時半に移動。車内ではスマホでできる範囲の準備を進める。14時10分から雨が降り出した。14時45分にもう1度理髪店ブルーをのぞいたが、まだ客がいた。今日はどうも髪を切る日ではないらしい。たまにこういう「今日は違うで」という日がある。店に言われているわけでもないのに、勝手に空気で判断して引き返す。

ダイイチでおはぎを買い、休憩スペースで食べる午後

そのまま向かいのダイイチでおはぎを1個購入。甘さ控えめの名物らしいので、やはり食べておかないといけない。こういう時の「食べておかないといけない」は、もちろん誰にも義務づけられていない。でも旅先では、ときどきそういう謎の使命感が生まれる。

くつろぎのほっとスペースでお茶を飲みながらいただく。うまかった。派手に甘いわけではなく、ちゃんと落ち着いている。大人のおはぎという感じである。気がつけば、スーパーの休憩スペースでお茶を飲みながらおはぎを食べている。字面だけ見ると、かなり平和な午後だ。

15時45分からは、経済関連の動画とブログ制作に取りかかった。今週最後の金曜投稿である。コンテンツの見出し案を置き、NotebookLMにソースを追加して、インフォグラフィックや動画解説の準備にも着手。AI音声導入の段取りまで確認したところで、いったん作業を止めた。

進んでいるのか散らかっているのか、本人にも判定しづらいのだが、あとで振り返ると、こういう日は意外といろいろ前に出ている。たぶん人間の仕事は、一直線に進む日より、ちょこちょこ押していく日の方が多い。

ダイイチでは気になるミニカーも買った。自衛隊のジープ。旅先でこういう小物に出会うと、なぜか判断が少し甘くなる。これはたぶん旅のせいである。日常の自分なら、もう少し悩んだかもしれない。いや、買わないわ。

大雨の中で道の駅おとふけへ向かう夜

18時半、ダイイチの駐車場を出る。外は大雨。これは今日は無理せず、道の駅おとふけで寝た方がよさそうだと判断した。18時半に出て、19時に到着。着いた頃には雨がほぼ上がっていた。さっきまでの大雨は何やったんやと思うが、北海道ではたまにこういうことがある。天気に振り回されるというより、天気の機嫌をうかがいながら移動する感じだ。

19時50分に、息子から例のLINEが入った。岡持ちを持って出前のバイトをしているという。Uber Eats的なものを想像していたので、岡持ちという単語が出てきた瞬間、急に昭和の風が吹いた。なかなか渋い。

旅先にいても、こういう連絡で一気に日常へ引き戻される。いや、引き戻されるというより、旅の中にもずっと日常は混ざっているのだと思う。こちらが勝手に分けているだけである。

帯広の1日は観光だけではできていない

夜中の3時、トイレで目が覚めた。昨日と違って今日はちゃんと冷えた。やはり十勝の春は1日で話が変わる。昨日の快適さを基準にすると、簡単に裏切られる。でも、その気まぐれさも含めて、北海道の春なのだろう。

そして朝。昨日は早く寝たので試合結果を知らなかったが、阪神が9回で中日に逆転していた。これはちょっと大きい。もしかすると今年のターニングポイントになるかもしれない。知らんけど、こういう時は言いたくなる。しかも首位に立ったらしい。旅先の朝にこういう結果を知ると、それだけで少し機嫌がよくなる。

この日の食事は、朝8時半に玉子サンドと四つ葉の牛乳。15時におはぎ1個。その前後には温泉があり、洗濯があり、資料館があり、駐車場での仕事があった。

帯広の1日は、観光だけではできていない。温泉とスーパーと道の駅、そのあいだに仕事があり、思い出があり、ちょっとした買い物があり、息子のLINEも入ってくる。そういうものが全部混ざって、ようやく1日になる。北海道ノマドというのは、たぶんこういう、少し雑で、でも妙に実感のある時間の重なり方なのだと思う。

ほま、また明日。

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