十勝に月1くらいで通うようになって、もう2年以上になる。
音更の人は、鳳乃舞温泉の価値を少し過小評価しているのではないかと思う時がある。
500円で入れて、40度、42度が2つ、44度と湯船の温度がちゃんと分かれている。サウナに入れば、しっかり汗も出る。温泉施設というより、かなり優秀な生活インフラである。

しかも営業時間は朝6時から午後10時まで。
このありがたさは、地元の人にはもう当たり前の景色かもしれない。でも、道の駅おとふけで車中泊している人間からすると、朝6時営業はかなり大きい。北海道は秋から冬にかけてはもちろん、春でも朝5時から6時あたりが1日でいちばん冷える。その時間帯をなんとかやり過ごして、車で10分も走れば体を温めて、ほぐせる場所がある。これはかなり強い。
自分の中では、鳳乃舞温泉は温泉界のセブンイレブンである。
必要な時に開いていて、ちゃんと頼れて、生活の流れの中に自然に組み込める。しかも営業時間は6時から22時。よく考えたら、セブンイレブンと1時間ずれているだけである。そう思うと、ますますそんな気がしてくる。派手な感動というより、「そこにいてくれる安心感」がある。こういう施設は、使えば使うほどありがたみが増してくる。
さらにありがたいのが、コインランドリーまであることだ。
冷え冷えの朝5時半に起きる。顔を洗って5時45分に出発する。6時に温泉に入り、出てきたところで洗濯を回す。その間にノートパソコンを立ち上げて、快適なWi-Fi環境で仕事をする。洗濯は約30分で200円、乾燥機は23分で100円。ちょっとした作業を1本終えた頃には、洗濯も終わっている。
朝風呂、洗濯、仕事。
これが1か所で回る。
こうなると、もはや温泉というより、朝の生活を立て直す装置である。
ここを発見してから、関西から持ってくる下着は2組だけになった。着ている分を含めて3セットで北海道に渡る。以前なら念のためもう少し持ってきていたが、ここがあると「洗えばいいか」で済んでしまう。旅の荷物が減るというのは、思っている以上に気が楽だ。
500円で風呂に入れて、体がほぐれて、洗濯もできて、仕事まで進む。
こんな施設が朝6時から普通に開いているのだから、やはりありがたい。私は最大級の賛辞を送りたい。
湯船に浸かっているのは、当たり前のようにこの温泉を享受している地元の人たちだ。その風景を見るたびに、いい場所は、いい場所として普通に使われているんやなと思う。
観光地の名所とは少し違う。
でも、こういう場所こそ、十勝で暮らすように滞在する人間を本気で支えてくれている。
今回は「ありがたさ」の話を先に書いたが、鳳乃舞温泉そのものの情報は別ページにまとめているので気になる方はこちらをどうぞ。▼


