2026年春の北海道車中泊の旅(Part19)2日目:2026/04/07
道の駅音更で起床。6時10分に起きて歯を磨く。フロントとバッグが少しだけ結露していた。寒かったのでN-3Bを着て寝たが、雪ではなく雨。朝4時以降はまた冷えた。6時40分に道の駅音更を出発。
向かったのは、朝6時から開いている鳳乃舞温泉。ここは道の駅音更を使うときにいつも助かる。ジャグジー、電気風呂、露天、熱めの風呂、サウナ、水風呂までそろっていて、今日はサウナは1回だけ。客も少なめだった。洗濯35分200円、乾燥20分100円。休憩スペースでWi-Fiを使い、サブスマホとスマホの動画や画像をクラウド同期。経済動画の評価を見ながら改善点を整理し、noteの記事もアップした。
テレビでは、日本株の動きや火災、小型機の不時着、特殊詐欺事件などが流れていた。気になる話題はいくつもあったが、その中で高木美帆選手の引退会見が印象に残った。これからはいろいろなことを経験したい、という言葉がよかった。
温泉で休んでいると、息子からLINEが入る。「今日は21時まで部屋使えるよ」。その一言で、コワーキングスペースを借りる予定は消えた。昼に行こうと思っていたラーメンわ~るどが休みだと知ったのもこのあたり。
8時45分に温泉を出て部屋へ向かう。帯広の天気は小雨が続き、18時ごろまで晴れない予報。仕事は明日の分まで進めるつもりで、Kindle本の表紙制作はスタッフにメールで依頼済み。急ぎではないので、時間のあるときにお願いする形にした。
この日の北海道二日目の仕事場は、息子の部屋になった。卒業した先輩からもらったというソファが妙に快適で、旅先というより誰かの暮らしの続きを少し借りているような感じがした。

Base44では、某市の広報サイト多言語化デモを作っていたが、スマホ表示で言語セレクターのプルダウンが見えなくなる問題が出た。修正を重ねてる。11時には『雪代町の課税クーデター』をKindle本としてアップ。10分で読める80円本の第11弾。朝から食べていなかったが、9時を過ぎるといったん空腹感が引いていた。
13時20分ごろ、さすがに腹が減ってくる。温泉の湯気がまだ抜けきらない感じのまま、息子の部屋で仕事を続ける。北海道二日目、これが自分のワーケーションなのだと思う。経済動画のルーチンを変えるために素材を準備し、15時半から動画2本とブログ2本を制作開始。
16時過ぎに大学から息子が一度帰ってきて、友人から借りていた白衣を探していた。押し入れにあった白衣を洗濯して、そのまままた出ていった。17時には経済関連の動画2本とブログ2本をアップ。ここでかなり腹が減ったので鹿追町に向かう。
鹿追町の夜 びっくり寿司編
18時半、道の駅しかおいに到着。帯広では降っていなかった雨が、鹿追ではまだ降っていた。ここは駅まで近く、飲食店も多く、セコマもセブンも近いので本当に便利だと思う。
小雨の中、車を降りる。焼肉まるよしは閉まっていたので、迷わず2軒目候補のびっくり寿司へ。大将は忙しそうだったが、「あ、どうも」と覚えていてくれた。ダメもとで聞いてみたチョウザメコースも、この日はたまたま出せるとのこと。5回中2回、予約なしで食べられているので、かなり運がいいらしい。
水槽のチョウザメを眺めながら、まずはビールと刺身。白身魚のようで歯ごたえがあってうまい。続いてひれ酒。皮の湯引き、天ぷら、しゃぶしゃぶまで出てきて、かなり満足度が高い。

隣のおじいちゃんが海鮮丼のアタマ(刺身)ばかり食べてご飯を残していて少し気になったが、最後はラップをもらって持ち帰っていたのでほっとした。地元の店ならではの風景だった。
その後、ワイルドで雰囲気のある年配のご夫婦が隣に座った。清水町から寿司を食べに来たという71歳の自称旅人。実際は獣医さんで、話がとにかく広い。
スマホQR注文と高齢者、新聞の読みやすさ、デジタル漫画、帯広市長選、ばんえい競馬、魚津高校、関学ラグビー、帯広畜産大学、ニセコ、羊の病気、ごみ袋の値段の違い、海外で暮らす子どもたち、東南アジアの若者の働きぶり、スキー学校の外国人講師まで、話題が次々に飛んでいくのにどれも面白かった。
車中泊の話にもなった。冬の寒さ、風雨の厳しさ、道の駅利用のしやすさ、音更の受け入れ体制など、実感のある話が多い。昔よく車で寝泊まりしながら旅をしていたその夫婦から、他府県ナンバーの車で橋の下などに泊まっていると職務質問を受けることがあると聞いた。今は全国のナンバーの車が走っている時代なのに、それでも外から来た車というだけで警戒されることがあるらしい。時代が変わったのだなと思う。
話はさらに映画へ。地元シリーズの映画、映画祭、監督や関係者の来訪、東京での予定、新得での上映、テレビ以前の情報源としての映画、浦河や静内の映画館やレコード館の記憶まで広がった。
食、旅、仕事、自然、国際性、文化がひとつのカウンターで混ざっていく夜だった。ご夫婦が帰ったあと、自分は最後にカツ丼とミニそばを頼んだ。これも間違いなくうまかった。帰り際には、地元の信用金庫の支店長に挨拶。前回会ったことを覚えてくれていた。
鹿追町の夜 麗(うらら)編
21時半、びっくり寿司から200メートルほど先のスナック麗(うらら)へ。冷たい空気が気持ちいい。店内は満席で、しかも若い人が多くて驚いた。何度か来ていることもあって、顔を見てすぐ名前を覚えてくれていたのが嬉しい。カウンターが空いたのでそこに座る。

会話はにぎやかで少し噛み合わない瞬間もあるが、その感じも含めて地元の温度が濃い。冬の車事情、氷でタイヤが張り付いてJAFを呼んだ話、青空駐車の厳しさ、月極の少なさ、2月に息子と行った然別湖コタンの話、札幌の雪で飛行機が乱れて青森越えになった話などをぽつぽつ話した。
この日は2人で店を回していて、客は20人近く。こちらは一人でゆっくり飲みながら、仕事のまとめを少し頭の中で整理する時間にした。近所の店どうしのつながりや、北海道の距離感の話にもなった。1年目は無茶苦茶に走り回っていたのに、2年目になると各地が「通り道」ではなく「訪ねる街」になり、同じ10kmでも遠く感じることがある。その感覚が面白かった。
さらに、平山旅館は工事関係者で平日も予約が取りにくいこと、鹿追高校は修学旅行でカナダに行くこと、円安と物価高の負担、チョウザメ養殖が10年目でようやくキャビアになったこと、十勝の温泉や幕別の資料館の話まで続いた。会計はチャージとキャストの飲み物代で2200円ほど。この内容でこの値段はかなり安い。
22時半、雨上がりの澄んだ空気の中を車に戻る。星がきれいだった。華の湯の前の記念館のこと、鳥せいの唐揚げのこと、次に行ってみたい店のこと、鹿追高校や上士幌の留学のことなど、地元の人から聞いた話がいろいろ頭に残る。びっくり寿司で7000円、うららで3000円。合計1万円の夜。食べて飲んだだけではなく、土地の話をたくさん持ち帰れた日だった。
ほな、また明日。

