2026年春の北海道車中泊の旅(Part19)4日目:2026/04/09
道の駅しかおいで朝5時に起きた。外はよく晴れていて、朝焼けがきれいだった。こんな朝は、それだけで1日が少しうまくいきそうな気がする。5時20分、セブン-イレブンでコーヒーを買う。140円。まだ眠気の残る体に、少しずつ電源が入っていく感じがした。
この日の最初の目的地は、十勝エアポートスパそらだった。到着したのは6時50分。入館料は1000円。ハンドタオルとバスタオルまで料金に含まれているのはありがたい。こういう場所は、旅人にも地元の人にもやさしい。
朝焼けと十勝エアポートスパそら
湯に入ってまず思うのは、湯質がいいということだ。少しトロトロした感触があって、肌あたりがやわらかい。サウナにはセルフロウリュとオートロウリュの両方があったが、この日はセルフの方を選んだ。自分のペースで蒸気を作れるのがいい。
しっかり温まったあと、外へ出て晴天の下で大の字になって寝そべる。空は広く、風はまだ少し冷たく、体だけが熱を持っている。そういう時間が、妙にぜいたくに感じられた。露天風呂の寝湯も気持ちよく、前半はほとんど貸切状態だった。
8時からは休憩所で仕事をした。こういうところでパソコンを開くと、温泉と仕事がつながってしまうのが自分の旅らしい。

DifyをGPTと壁打ちしながら実行に移そうとしたが、どうもうまくいかない。考えれば考えるほど詰まっていき、ついには心が折れた。
いったんやめることにして、9時50分にはBase44に1か月だけ20ドル課金した。温泉で整った直後に、別の意味で現実に戻される。そんな朝だった。
キッチンあんてぃーで予定変更の昼
温泉を出たあと、11時13分にキッチンあんてぃーへ向かった。本当はサルバトーレで小肉串を食べるつもりだったのだが、木曜日は定休日だった。予定通りにいかないのも旅の一部である。
そこで、あんてぃーで鶏天丼を注文した。700円。こういう、予定変更の末にたどり着く昼食が、あとで妙に記憶に残ったりする。

息子と山岡家へ向かう 二度目の昼めし
11時50分、帯広の部屋に到着。ちょうど息子が帰ってきたタイミングと重なった。洗濯を回し、そのあと息子と山岡家へ行く。
車で移動しながら、いろいろな話を聞いた。こちらはただラーメンを食べに行っているだけなのに、車の中では息子の生活が次々に流れ込んでくる。

12時5分、山岡家に到着。醤油ラーメン大とミニライス、特製味噌ラーメンで2200円。息子の醤油ラーメンを少し食べさせてもらったが、味を濃くしたせいか、かなりしょっぱかった。
部屋へ戻り、洗濯物を取り込んでコインランドリーへ持っていこうとしたところで、財布がないことに気づいた。山岡家のカウンター下の棚に入れっぱなしで忘れてきたらしい。
慌てて店へ戻り、まず外の窓からカウンターの下をのぞいてみたが見当たらない。少し嫌な汗が出る。店員さんに声をかけると、ちゃんと預かってくれていた。ありがたかった。本当に助かった。こういうとき、その店やその町への印象は一気に良くなる。
洗濯と給油と靴の補修
そのあと、乾燥機に洗濯物をかけ、ガソリンを21リットル給油。3500円。さらに、ニューバランスの靴のソールがはがれたので、接着剤を買いにDCMへ向かった。稲田の商業施設に行くのは久しぶりだった。ソールを圧着してから20分ほど昼寝する。旅先では、大きな出来事よりもこういう細かい修理や補修の時間の方が、生活の実感を強くする。
午後3時40分、クライアントさんから情報が入った。そこから分析して動画制作に入る。前回から視聴回数が直線的に落ちていたため、今回は手法を変えてみることにした。午後5時10分にショート動画が完成。そのあと、午後5時50分までにロング動画とブログもアップした。
旅先で温泉に入って、ラーメンを食べて、財布を忘れて慌てたあとに、動画を作っている。自分でも落差が大きいと思うが、今の旅はだいたいこういう感じでできている。
フクハラとダイイチが気になった夕方
午後6時20分、ふとした疑問から、スーパーのフクハラとダイイチの違いについての記事を書きたくなった。十勝の生活小ネタ集として1本、さらにThe Bridgeのビジネスレポートとしても1本書いてみた。
夜7時にはアップして部屋を出る。この日の帯広は最高気温21度、最低気温は0度近かったらしい。朝寒かったはずである。日中は半袖で十分だったが、外へ出ると帯広の風の強さをあらためて感じた。
干していた洗濯物が2つ、道路に落ちていた。2年前からこの風には悩まされてきたが、しっかりグリップしておかないと、あっという間にハンガーからずれ落ちる。

ザ・ビッグエクスプレスで夜の買い物
夜の買い物は、フクハラでもダイイチでもなく、ザ・ビッグイオンに行くつもりだった。ただ、途中で考えが変わり、結果的にはザ・ビッグエクスプレスへ向かうことになる。
道中のはま寿司の前を通ると、2年前に息子が初バイト代でごちそうしてくれたことを思い出した。
夜になると居酒屋の明かりが目立ち、昼では気づかなかった店も見えてくる。アイスホッケーショップもあって、93年から94年ごろ、自分もホッケーショップをやっていた頃をふと思い出した。インターネットの仕事を始める前の、もう1つの自分の時代である。
帯広駅周辺は飲食店も多く、人出もあり、地方都市としての厚みを感じる。午後7時21分、今日はイオンではなくザ・ビッグエクスプレスで、まずは安く抑える方針に切り替えた。道の駅で食べる案も頭にあり、調理が必要なものは避けることにする。結果的に、これが大正解だった。
サッポロクラシック500ミリリットル、店長おすすめのはみだし巻きセット巻き、海鮮漬け白だし丼、おつまみえび塩餃子、ボイルムール貝むき身、ヤリイカ握り、三元豚ロースカツ丼などを購入。半額品も多く、合計は1400円ちょっとだった。驚くほど安い。安さにつられて少し買いすぎたが、食べきれない分は息子の夜食に回せばいいと判断した。旅先では節約もしたいが、こういう掘り出し物に出会うと、つい財布のひもがゆるむ。
午後8時2分ごろ、1度部屋に戻る。風で飛ばされていた上着が回収されていて少し安心した。
天気予報を見ると、この日の最低気温は7度。車中泊も問題なさそうだった。サランラップを息子用と自分の車用に買い足す。冬の車内は冷蔵庫のようになるので、ラップをしておけば翌日まで食材をもたせやすい。こういう工夫も、車中泊の生活には地味に効いてくる。
道の駅おとふけで居酒屋車中泊
午後8時35分に出発。当初から1時間35分遅れだったが、道の駅おとふけへ向かって走り始めた。着いてみると、この日は珍しくガラガラだった。こんなに空いている道の駅おとふけを見るのは初めてかもしれない。
車中泊の準備としてカーテンを閉め、ライトを充電し、簡単な居酒屋のような空間を作る。ビールとおつまみのえびで乾杯し、撮影も終えて、ようやく1日がほどけていく。
ただ、ここで醤油を忘れたことに気づいた。ヤリイカを醤油なしで食べるのは少し残念だったが、それでも十分に成立していた。
ビールを飲みながら、はみだし巻き、漬け白だし海鮮丼、えび塩餃子、ボイルムール貝、ヤリイカ握りをつまむ。ビールは2本でちょうど1リットル。道の駅の駐車場に止めた軽バンの中が、その夜は小さな居酒屋になった。

午後10時15分、居酒屋車中泊を終了。横になる。
朝焼けの中で温泉に入り、昼は息子とラーメンを食べ、午後は財布を忘れて慌て、仕事をし、夜は半額惣菜で車中泊を楽しむ。あらためて振り返ると、観光らしい観光はほとんどしていない。
それでも1日は十分に濃かった。旅というより、移動しながら続いていく生活そのものだったのだと思う。
ほな、また明日。

